こんにちは、たった3回で肩こり卒業整体の安部将太です。
今回は僕が卒業整体を一度やめようかと思った出来事を共有します。もしかしたらこの記事を1番読んで欲しいかも。
結論からお伝えすると
・卒業というのは、依存先を複数もつことかもしれない
・「卒業」って概念は人によっては冷たいものかも知れない
ということです。
とても気さくなAさんのお話です。
いつもニコニコしていて、気さくに「あべちゃんあべちゃん」と言ってくれるAさん。
Aさんは脳性麻痺でした。右足が不自由なこともあり、肩こりや首こりが凄く、腰痛もすごいそう。
僕が「たった3回で卒業させてくれる」と聞いて 卒業整体を受けてくださいました。
最初は「勇気が出なくてあべちゃんの整体予約できなかったけど、勇気を出して予約してみました!」と。とっても嬉しい。
結果的に3回で卒業し「今日で卒業です!もう通わなくて良いですよ!」とお伝えしました。
とっても感情豊かで深い話をして仲が深まったので、Aさんの卒業はとってもとっても寂しい思いでした。
だって脳性麻痺だったのにこんなにも良くなったんです。今までの倍歩けるようになって、駅から少し遠いところまで行けるようになったって、とっても喜んでくれた。
書いているだけでウルウルするくらい素敵な時間を過ごさせていただきました。
最後の整体でとっても考えさせられる問いをAさんはしてくださいました。
Aさん「あべちゃん、私にとっても卒業って、なんだと思う?」
僕『たった3回で卒業することなので、整体に通わなくて良いようになることじゃないですか?』
Aさん「違うの、あべちゃん、私の卒業はね、依存先を複数持つことなの」
僕の心がグラッと揺れました。Aさんは続けて…
Aさん「私、不自由でしょ?子供の頃からそうなの。私は人に支えられて生きるしかない。依存先がないと、生きていけないの。だからね、依存先をひとつにしたら迷惑かけると思う。依存先を複数持って、力を貸してもらう。1人で自律できない分、もし依存先がひとつだったら、そのひとつがポッキリ折れたら生きていけない。だから生きるために依存先が複数必要なの」
僕は本当に反省しました。「整体に通わないこと」が全ての人間の「卒業」だと思ってました。
Aさんの「依存先を複数持つことが卒業」という考えができていなかったんです。
僕は
「全然Aさんの心を考えられてなかった」
「自分の卒業という概念を押し付けていた」
そういう申し訳なさが込み上げてきて
涙が出そうでした。
色んな感情が入り混じり、顔がひきつりながら「Aさん、ごめんなさい、僕、そこまで考えられてなかったです、ごめんなさい」と謝っていました。
今でもあの光景は目に浮かびます。
「卒業」というものが正しいのか分からなくなってしまった
僕は「卒業」がわからなくなって
「自分がやっていることは正しいのか?」
「自分の考える卒業整体は間違っているのか?」
「心が優しい整体かと思いきや、もしかしたら冷たい?」
「必要とされてないのか?」
「求められていないのか?」
「この数年考えて行動したことは間違えていたのか?」
もう色んなことを考えました。
僕はAさんに冷たいことをしたと反省し、当時は本当に「卒業させる整体はやめよう」と思いました。
Twitterのプロフィールから卒業整体を削除し
インスタのプロフィールからも削除。
色んな媒体から削除しました。
そんな僕を見兼ねてか、Aさんは再度話してくれました
後日Aさんと再度お話をしたときに
「あべちゃん。あべちゃんのやってることは素敵なんだよ。私は「卒業整体」に惹かれて、そんな素敵な卒業整体を作ったあべちゃんに惹かれて整体を受けた。実際に体も楽になって卒業できた。感謝してます。ただ、人それぞれの「卒業」は考えるともっと良くなるかもね」
(あー、書いててスタバでウルウルしてます。笑)
僕目線の「卒業」しか見えてなかったのが悪いだけで、もっと多角的に「卒業」を考えるともっと良くなることをAさんは教えてくださいました。
しかも「卒業整体は素敵だよ」とも言ってくれた。
だから、僕は卒業整体はやめたらダメだなと思えました。
人生、人それぞれで
色んな事情を抱えて
色んな事情と立ち向かいながら
人は生きています。
だから
「これが卒業」と定義づけていうのは良いけど
「これが卒業」と押し付けてはダメだなと感じます。
卒業整体では「自己決定していただく」ことが重要なんですが、これは「押し付けない」ためでもあるんです。
今回の記事の僕みたいに「卒業」を「複数に依存してはだめ。」と無意識に押し付けていた。悪気はなかったんです。でも事実としてAさんに酷いことをしてしまっていた。
卒業整体はいろんな失敗から構築
卒業整体はこんなふうに
僕の失敗と色んな方からの教えをもとに
「自己決定していただこう」
「素敵な体ですねと伝えよう」
「自分がすごいんじゃない、お客様がすごいんだ」
などを盛り込んでノウハウ化しているんです。
卒業整体には
色んなお客様の感情が乗ってます。
それを噛み砕いてノウハウ化し
あなたがまた感情を乗せてお客様に届けることが
僕にとってはとても嬉しい。
そして
あなたがアウトプットで感想をくださったりすると、あなたに感謝するのと同時に、「あの頃あの教えをくださった〇〇さん、ありがとう」と心の底から思います。
例えばこの前「“手柄は全てお客様へ“を大切にするとお客様の反応全然違って喜んでいただけました!ありがとうございます!」とアウトプットをいただきました。
「あの頃「手柄」について叱ってくださった〇〇さん…あなたのお陰でまた、僕の大切なひとと、その大切な人の大切な人が喜んでます。本当にありがとうございます」ともう大感謝でウルウルするんですよね。
僕にとっては
自分だけで作ったわけじゃない。
お叱りをいただいたり
Aさんのように素直な伝えてくださったり
ときには感情的になって涙が出たり
そんな物語が僕の中あって
試行錯誤とお客様の教えがあった結果
「たった3回で肩こり卒業整体」が完成しました。
あなたに届けられていること、本当に嬉しく思います。
あー…感情的になってしまって文章が支離滅裂…
まとめると
・卒業というのは、依存先を複数もつことかもしれない
・「卒業」って概念は人によっては冷たいものかも知れない
・僕の失敗とお客様の教えがあって卒業整体が作られている
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